手を出さないで
くださいね?
「しーんじくーーん。」
・・・・・いない・・・・
「・・・・まさかの迷子?」
あたりを見回しても、知らない風景が、
ただ私を包んでいるだけだった…
時遡ること数十分前、
今日は久しぶりの休日だったために、
私は慎司君と一緒に村をでて遊びにでていた
「慎司君、お昼どうしよっか?」
「先輩は、何か食べたいものありますか?」
「とくにはないかな」
「じゃぁ、適当に入ってご飯すませちゃいましょう。」
「そうだね。」
と、そこまでは良かったのだ。
が、
「うわっ!凄い人混みですね。珠紀さん」
「本当だ!何かあるのかな?」
「はい、先輩」
慎司君は微笑みながら、私に手をさしのべている
「はぐれちゃ大変ですから」
こんなさりげない気遣いにドキドキしてしまう
「ありが……っ…きゃ!」
私が慎司君の手をつかもうとしたときだ
いきなり人混みは動き出したのだ
「え…ちょっ……」
「珠紀さん!」
その後お互いに、波に飲まれてはぐれてしまったのだ
「………ここってどこなんだろう…」
取りあえず、人ごみから避けた場所に移動した
すると、肩を叩かれたのだ
もしかして…
「しん………」
だが、次の瞬間予想は裏切られた
「ねぇ、君一人?」
「………違います」
誰?
この人
「私、用があるんで失礼します」
取りあえず、この場から早く離れた方がいいと思った
「そんなこと言わないでさ〜俺と一緒に遊ぼうよ」
私の腕をその男がつかんだ
「……!はなしてくだ「その手を離せ」
その声と同時に、私は慎司君に手を引かれて走っていた
「………珠紀さん、大丈夫でしたか?」
「うん、ありがとう。慎司君」
「すみません。僕が貴女から離れてしまったせいで」
「ち…違うよ!…それに、慎司君私のこと助けてくれたし」
「でも、これからは僕がアナタを守ります」
「……ありがとう、慎司君」
(貴女に僕以外の人は触れなくていいんです)
オマケ
「それにしても、珠紀さんに手を出すとは良い度胸ですね」
「………慎司君?」
「なんですか?珠紀さん」
「ううん…」
後ろから黒いものが見えるんだけど
「は…早く帰ろうか!」
慎司さんが降臨してる!
「そうですね(次会ったら僕の言霊で…)」