小話
4つ

お題を
Andante様より
お借りしました


小話



左之
沖田
ぱっつぁん
平助



これが最後の恋で最初の愛だから

「…………千鶴。何で俺をにらんでるんだ?」

「………だって」

続けようか悩んでいるのだろう

「ん?」

「………だって、さっき左之助さんが、
 私の知らない女の人と話してたから」


そう言うと、泣きそうな顔になった

「そんなことか」

「そんなことじゃないです!」

今にも泣きそうな顔

「馬鹿だよな」

そういって俺は、千鶴の頭を撫でてやる

「何度も言ってるだろうが」

千鶴に笑いかける

「俺は、これが最後の恋で最初の愛だから。
 ほかの女なんか関係ねぇよ」



(そう言うと、お前は笑った)


(何者をも魅了する優しい微笑み)




悲しい嘘も抱きしめてあげる

「千鶴ちゃん、どうして僕から目をそらすの?」

沖田さんは、若干黒いものをまといながら、
私を段々と追いつめていく


「そらしてません!」

「じゃぁ、なんで僕から逃げてるの?」

「沖田さんが近づいてくるからです!」

「君は僕が近づくのが嫌なんだ?」

「え…いや……あの…」

「そんなに僕のこと嫌いだったんだ?」

「そうはいってな「はい。捕まえた」

彼は私を見て笑っていた

「騙すなんて卑怯です!」

「君が逃げるからだよ。……やっぱり、怪我してるね」

沖田さんは私の腕を見て呟いた

「これくらいの傷、すぐに治ります!」

「わかってるよ。」

でも…

「痛かったでしょ?」

…………言い返せない

「僕は君が嘘ついたらわかるよ」

「なんでですか」

「君は、よく嘘をつこうとするから」

人を不幸にしないための嘘

自分を傷つける嘘

「悲しい嘘も抱きしめてあげる」

僕は笑った

「もちろん、君ごと抱きしめてあげる」




何度も言わせんな
「永倉さん」

「ん?」

「永倉さん」

「…何だよ?」

「永倉さん!」

「千鶴ちゃん、どうかしたのか?」














「大好きです」














「…っな!?」

「永倉さんは私のこと、好きですか?」

「…………………好きだ」
「もう一回言ってください!」

「何度も言わせんな」






(2人して顔が真っ赤。)




泣いていいのは俺の前だけだからな



「千鶴?」

千鶴がいない

「ちーづーるー!」

………

屋敷を回って千鶴を探し回る

すると

泣き声が聞こえてきた

「千鶴?」

「………っ平助…君」

「何泣いてんだよ?」

「…なんでもない」

強がりな千鶴

「言いたくないなら、別に良いけどさぁ」








「泣いていいのは俺の前だけだからな」







(君を守りたいから)