偶には・・・



強すぎる日差しからよけるため、私は木陰で休んでいた

もうすぐ、新しい命が誕生する

彼と私の・・・愛しい子が誕生するのだ



「千鶴、こんなところで寝たら体に悪いぞ?」

私はいつの間にか寝ていたのであろう。

少しあせったような声で、彼は私の体を揺すりながら名前をよぶ

「左之助さん?」

「あぁ、お願いだから・・・・・あんまり心配かけるなよ」

そういって、彼は私を強く抱きしめる

私を圧迫しないような

優しくて、強い抱擁

「大丈夫ですよ?左之助さんの子どもです。とっても強い子なんです。」

「千鶴の子でもあるだろう?だから心配なんだ」

「それじゃぁまるで、私が弱いって言ってるように聞こえるんですけど」

「・・・・そういう意味じゃぁないんだが」

「母親って、強いんですよ?」

「そうらしいな・・・」

「心配そうに私を見ないでください」

「いや・・・信頼はしているんだがな・・・なんだか寂しくなるな・・」

「何が・・・ですか?」

「千鶴が強くなったら、俺が千鶴を慰める機会が減るからな・・・」

その言葉を聞いた瞬間

自分でも分かるくらいに、顔が赤くなったのが分かる

「・・・・・・それは嫌です・・・」

「でも千鶴は、強くなるんだろ?」

「左之助さんは・・・いじわるですね」

「俺は意地悪なんてしてねぇぞ?」

そういって、彼はニヤリと笑った

「・・・・子どもの前でだけです!」

「何がだ?」

「・・・・強いのは・・・子どもの前でだけです!!左之助さんの前では・・・強くなれない・・・と思います」

「よく言えました。」

彼は私のおでこに口付けをして、頭をなでてくれる

「なんだか・・・騙されている気がします」

けれど、それはとても優しい時間でした